「ユーグレナGENKIプログラム」の効果測定を実施し、
インパクト評価レポートを公表
当社とグラミンユーグレナ社は、2025年12月に、バングラデシュの子どもたちへの栄養支援活動「ユーグレナGENKIプログラム」の10年間の成果をまとめたインパクト評価レポートを初めて公表しました。
同プログラムは、2014年よりバングラデシュの貧困地域の子どもたちに、栄養豊富な「ユーグレナクッキー」を継続的に配布する取り組みです。2025年10月末時点で累計2,100万食を突破し、現在は毎日約9,000人の子どもたちに届けています。
主な評価結果は下記の通りです。
- 出席率の向上
- ユーグレナクッキーを摂取した子どもたちは、非摂取群と比べて欠席率が大幅に低く、学校への出席率が高いことが確認されました。
(摂取群:欠席率3.6%、非摂取群:11.8%) - 健康状態の改善
- 摂取群では、めまい・頭痛・動悸・息切れなどの自覚症状が月1回以上発生する割合が非摂取群より顕著に低く、便秘傾向も改善。
栄養状態(特に亜鉛スコア)も摂取群で高い傾向が見られました。 - 学習意欲・生活活力の向上
- 子どもたちの集中力や活力が高まり、学校生活への意欲が向上。保護者や先生からも「元気になった」「よく遊ぶようになった」との声が寄せられています。
- 経済的・社会的な副次効果
- 学校でのクッキー配布により、家庭の食費負担が軽減。食育や衛生教育を通じて、家族や地域全体の健康意識も向上しています。
詳細はレポートをご覧ください。
【レポートはこちら】
・ユーグレナ GENKIプログラムインパクト評価レポート(日)
・ユーグレナ GENKIプログラムインパクト評価結果概要(日)
・Euglena GENKI Program Impact Assessment Report (英)
バングラデシュ人民共和国は、南アジア(インドの東側)に位置する人口約1.7億人の低中所得国*1です。このバングラデシュが抱える問題の一つが、子どもたちの栄養問題です。バングラデシュでは、5歳以下の子どもの2.5人に1人が貧血状態*2にあり、また、ビタミンA・ヨウ素・鉄・亜鉛・ビタミンB12・D・カルシウム等が不足しがちで、5歳以下の子どもの26.4%、約388万人が発育不全状態に陥っています*3。
ユーグレナ社の創業のきっかけは、社長の出雲が学生時代に訪れたバングラデシュで、必要な栄養素が足りず栄養失調となっている子どもたちを目の当たりにしたことでした。「なんとか彼らが、健康に生活できるような栄養源をみつけたい」・・・そんな思いで、日本に戻った出雲が出会ったのが、豊富な栄養素をバランスよく持つ微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)でした。

























